なぜ書くのか―考えを整理・保存・深化させる

20170818

最近ブログもノートも書いていない.そもそもなぜ書くのだろうか.このように問うとあまりにも漠然としていて,掴みどころがなくなってしまうのだが,とりあえず思いつくままに書いてみることにする.

考えを整理する

書くことで考えを整理することができる.頭の中にある事柄は曖昧でぼやけている.それらに適切な言葉を付与して,意味と論理関係を明らかにする.他との違いを明瞭にして初めて理解できる.

 

考えたことを保存する

紙であれwebであれ,考えを何らかの記録媒体に残しておけば長期的に保存しておくことができる.一般的に人間の記憶は曖昧であり,長期記憶にでもできなければ,多くの着想や思考過程にある事柄は忘れ去られるだろう.

私などはアイディアを思い付いた後,大体30秒で忘れる.少し別の動作をしたり,別のことを考えたりした瞬間に忘れてしまう.同じ場所に戻ったり,同じ体勢を再現してみたり,思考過程を振り返ってみたりと色々工夫するが,思い出せないときはダメである.そんな時は二度と会えない人と別れたような気分になる.

 

保存された考えについて再度考える

記録に残しておけば,後で振り返って考え直すことができる.小学校の先生が「今日から消しゴムは使わないことにします。」と言ったあの日から,ほとんど消しゴムは使っていない.答えを間違えた思考過程も,後で振り返ると,なぜ間違えたのかを考えるきっかけになり,理解が深まる.

別の角度から考え直すことで,新しい発想につながることもあるだろう.

 

 

頭の中でモヤモヤと考えているより,一旦書き出してみると考えが整理され,気持ちも落ち着いてくる.少し面倒なところもあるが,書くことを続けていきたい.

 

KW:思考,書く,整理,記憶,理解