サッカー日本代表スイス戦の感想

2018年6月9日に行われた強化試合スイス戦について、遅ればせながら。

スイスについては、前回のW杯で若手を起用しながらもグループステージを突破し、延長戦までもつれたアルゼンチンとの激闘の末に敗れている。ジャカは当時無名で、名前にインパクトがあったから覚えていたものの、いつの間にかアーセナルにいくような選手に成長していたのね。

 

さて、実況の鳥海さんが大島を連呼していたのが少し気になったのだが、監督始めメディアも大島に期待しているということだろうか。もちろん素晴らしい選手なのだが、大島だけでなく、今回のメンバーには、ボールを持ってから何かをするタイプの選手が少し多い。ということはボールがないときに何をするのかというと、ボールを待っていることになる。それで守備を崩すことはなかなか難しい。走ってくれるのは原口と長友で、結局サイドからのクロスになってしまう。

 

攻撃陣で質の高い動きが出来る選手というと、岡崎、武藤、香川、柴崎の4人ではないだろうか。西野監督のいうキャスティングでいえば、この4人を全員とはいわないけど、上手く配役に組み込んでいくことがカギだろう。特に香川でしょうね。中央からダイレクトプレーで崩していけるのは。

あと、走ればいいってもんでもない。動き回るほど陣形は崩れるし、体力も消費するリスクがある。でも運動量と連携は日本選手のよさだと思うのねん。ま、連携は今回の場合短期間で構築していかなければならず、そこが問題なのだけれども。

 

メンバー発表時に述べていたセットプレーの工夫はほぼなかった。ボールを持って仕掛けることも少なくFKも獲得できなかった。セットプレーは本番まで非公開!秘密!ってことも考えられるけど、一時のメキシコ代表とかバルサみたいなトリッキーなの見たいね。

 

プレスに関しては西野監督は上手くいっていたと試合後の会見で述べていたけど、ハリル時代より弱くなっているし、その辺どうなんでしょ。2006年のドイツW杯におけるあの忌まわしきオーストラリア戦ほどではないにせよ、前と後ろが分離した状態も散見された。セットして守備をするとロングカウンターとなり、前線でキープできる大迫頼みになる。大迫いないときはみんなで一生懸命走るしかない。わーっと。今大会は涼しいだろうから大丈夫!

 

前回のブラジルは中心選手が全盛期で期待も高かったけど気温も高かった。次はロシアだから気温も低くていけるいける、うんうんって言ってたな。でも色々ごたごたして期待も低くなったのであった。でも2010年の岡田監督のときも事前の期待は低かったと思うし、ある意味プレッシャーがかからないからいけるとも考えられるよね。

あと西野監督は朴訥としてるけど選手のことを信頼してる感じはする。だから応援する側も信じていようと思う。