現象学について調べたことや考えたことを整理する(3)本質・直観・直感

本質

本質直観(本質観取)では、そもそも本質(共通了解)が”ある”ということを前提とはしていない。あるテーマで各人がそれぞれの直観された本質を持ち寄って共通了解を探したとしても、必ずしも共通了解が見つかるわけではないということである。このことから、「では、共通了解が得られない場合とはどんな条件のときなのか」ということを考える過程が生じてくる。

 

直観と直感と知覚

Wikipedia:直観:西洋哲学における直観によれば直観とは、五感的感覚も科学的推理も用いず直接に対象やその”本質を捉える認識能力”を指すとのことである。第六感も直観とほぼ同義である。また、直感の方は、感覚的に物事を瞬時に”感じとる”ことである。

 

カントは直観と知覚はほぼ同じものと考えていたようである。

 

一般的な勘は当てずっぽう、適当、いい加減といった要素が含まれるように感じる。また、インスピレーションは頻繁に感じられるものではなく、突発的である。これについては理化学研究所のプロジェクトである将棋棋士の直観の脳科学的研究-将棋プロジェクト-FAQが興味深い。また、同プロジェクトによる研究成果の報道発表資料の補足説明も参考になる。

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初投稿2017年4月4日 最終更新2018年6月20日