ロシアW杯準決勝フランス-ベルギーの感想

いや~面白い試合でした。フランスは前回大会から若い選手を積極的に起用し、デシャン監督の下で、人もボールもよく動く魅力的なサッカーを展開してきた。どことなく一世代前を彷彿とさせる選手がいるのも興味深い。ちょっと質が違う気もするけど、攻守に貢献できるポグバはヴィエラのようだし、カンテはもはやマケレレにしか見えないし、エムバペは速いし創造性もあるからアンリかなとか、グリーズマンはう~ん、ピレスっぽさも?なんてね。ジダンはいないか。

 

ベルギーは前半の立ち上がりに得意の鋭いカウンターを見せたものの、ブラジル戦で唯一懸念されたように、ブロックを整えられると攻め倦んでいた。試合を通じてルカクはほとんどボールに触れさせてもらえず、攻撃の形をつくり出せなかった。

 

その要因としては、まず、マテュイディがデブルイネにマンマークで対応していたこと、そして、カンテがボールホルダーとルカクのパスコースを完璧に切っていたことが挙げられる。ボールの出所と受け手を見事に抑えられた。

 

ルカクは一旦引いて組み立てに参加するとか、もっと動きが必要だった。後半立ち上がりに左サイドから大きくサイドチェンジして、ブロックのスライドがズレたところを狙ってクロスを入れたシーンは可能性を感じるプレーだった。ああいったシーンをチームの共通理解として続けていけたらもう少しチャンスはあったかもしれない。

 

前回大会のフランスはお気に入りのチームだった。でも今回はまだフランス-アルゼンチンの試合も観ていなくて、まぁ勝ち上がってるし監督も変わってないからいいサッカーしてるんだろうと思っていたが、新しい選手も加わってあっという間に決勝に。

 

ベルギーはここ越えたら優勝もあったかと思うと残念ですね。次のW杯でもう一回チャンスが来るか。決勝が楽しみです。モドリッチがんばれ~。