リーチの成否基準③他家和了―アソシエーション分析

同様に他家和了についても分析する。

 

結果と感想

信頼度(confidence)0.8、支持度(support)0.1で分析した結果、結論部(rhs)を「他家和了」とするルールは得られなかった。放銃と同じく他家和了になるデータが少ないことが原因か。

 

観測回数0,1回の事象項目を除き、支持度を下げて、0.04(4%)で分析した結果、30661個のルールが得られた。計算に2時間以上かかって驚いた。条件部の事象頻度を図1に示す。

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図1.条件部の事象頻度(リーチ他家和了

 

これまでと異なるのは「愚形待ち」や「単騎」(待ち)が現われていること。単騎でリーチというとやはりチートイツだろうし、先制で1ハンあれば愚形でもリーチを打つので、その場合は他家に和了されてしまうことが増えるようである。

 

そして、また「親」が出てきている。支持度が低いのでそれほど気にすることでもないのかもしれないが、無理なリーチが多いのかもしれない。「順位4」(ラス目)も同様の理由かもしれないが、普通ラス目がリーチしたら放っておいてくれてもよさそうなのになぁ。これもよくありがちな、ラス目だからなんでもリーチみたいになってるのかもしれない。

 

リーチについて振り返ってみると、先制はいいとして、他家の先制に対しての追いかけリーチが圧倒的に少ないと感じる。リーチ率が14% しかないのも、もっと勝負してもいいということなのかもしれない。また当然、牌効率をよくして早く聴牌することも大事だろう。

 

 

今後調べたいこと

リーチについてはデータが少なかったので、地道にデータを増やしていって再検討したい。

 

参考文献・サイト

秋光淳生(2016)データの分析と知識発見 放送大学教育振興会

金 明哲 アソシエーション分析(1) [連載]フリーソフトによるデータ解析・マイニング第40回