ロシアW杯準決勝クロアチア-イングランドの感想

フランス対ベルギーの記事タイトルが準決勝なのに準々決勝になっていたことに今気付きました。さらにこの試合のアシュリー・ヤングをずっとアシュリー・コールだとばかり思っていました。もうダメだ。引退かな。

 

いやー何を話しましょうかね。音声入力で書いております。まずイングランドの選手をあまり知らない。非常に若い選手が多くて勢いのあるチームだなと。早くて強くて屈強な男たちが集まっている、まるでストークのようなチームだなと思いました。

 

ここ最近のW杯は、1つの強豪クラブの選手を軸に代表チームを編成するような流れが見られます。バルサからスペイン、バイエルンからドイツのような感じですね。ということでストークからイングランドへっていうのもいいかもしれませんね。

 

ボールを奪ってからシンプルに縦に早く入れて、もう本当に伝統というか、手数をかけないでクロスを入れたり非常にシンプル。選手は大幅に入れ替わっているのに戦術的には一昔前に戻ったかのように感じるのだが。正直よくこのサッカーで勝ち上がってこれたなと思ってしまった。それがサッカーの原点であるとも言えるのだけれども。

 

モドリッチが与えたファウルからトリッピアーの鋭いFK。しまじろうっていう子ども向けのアニメがありまして、そこにトリッピーって名前の鳥が出てくるんですよね。そんなことを思っておりました。クロアチアは厳しくなりました。

 

カウンターではスターリングが速かったですね。でも試合が進むに連れて徐々にイングランドのカウンターが機能しなくなっていったようにも感じます。国際映像なのか、テレ朝オリジナル映像なのか不明でしたが、ボールと選手に寄り過ぎで、攻めているときの守備陣のポジショニングなど、見えないところが多かったんですよね。ロブレンやヴィダが攻撃時もカウンターのケアができていたのではと想像します。

 

クロアチアも左右に揺さぶりながらクロスを入れたりするんだけどなかなか崩せない。前半はイングランドがうまくやったといえるのではないでしょうか。

 

後半はクロアチアももう少し変化をつけてくるのかなと思ったのだけど、割と同じことを繰り返していたように見えました。同点ゴールのシーンでは、左から右に大きくサイドチェンジして深くえぐる前にヴルサリコがアーリークロスディフェンダーの背後からペリシッチが飛び込む。これは本当にまあ球際のところで最後ペリシッチがファウル取られてもおかしくないような感じでねじ込んだのだけど、その前の全体のパスの展開が素晴らしいと思う。

 

アーリークロスっていいですよね。守備が整う前にDFの背後を狙っていくような。このゴールは裏のスペースとかじゃないんですけど。左サイドからペリシッチが鋭いグラウンダーのアーリークロスを入れて、マンジュキッチとレビッチが合わせるようなシーンは可能性を感じます。(日本もああいうのもっとできそうなもんだけどなぁ。)

 

もう少しモドリッチラキティッチがコンビネーションでエリア内に入っていくような形が多く見られないかと思っていたんだけど、あまりそういう形は見られなかった。それにしてもモドリッチのアウトサイドのパスは見ていてため息が出るというかうっとりするというか。

 

前線の3人、ペリシッチ、 レビッチ、マンジュキッチの運動量はすごい。最後の最後まで前線からプレッシャーをかけていた。最後のイングランドのパワープレイもキッカーに対してサボらずにプレッシャーをかけていた。ロングボールの質を左右する重要なプレイである。フィジカル系のコーチが相当腕がいいのかな。決勝T全部延長戦でなんでこんなに走れるのか。

 

マンジュキッチの逆転ゴールは、クリアが中途半端になったところをペリシッチが粘ってヘディングでラインの裏に流し込んで、それまでほとんど仕事ができてなかったのに、ワンチャンスで決め切るんですね。コーナー付近にいるカメラマンて意外と選手と交錯することってないんですけど、ぐっちゃぐちゃでしたね。あそこまで乱れてるのなかなか見ない。

 

いや~、もうおめでとうとしか言いようがない。本当にこう、出し切ってるよね。クロアチアは。

 

決勝はチームとしての完成度で言えばフランスの方が上かなと。クロアチアが勝てるとしたらもうメンタルしかない。後はウムティティのやや不安定感のある守備の隙を突けるかどうか。モドリッチがもう少しエリア内に侵入していけるような形があると理想的かなと。でもフランスはベルギー戦で見せたようにキープレイヤーを封じてくるだろうし、どうなりますかね。試合が長引くほどクロアチアにチャンスが増えるのではないでしょうか。いやークロアチア優勝してほしいなぁ。