リーチの成否基準②放銃―アソシエーション分析
リーチ和了と同様に、放銃についても分析する。
結果と感想
信頼度(confidence)0.8、支持度(support)0.1で分析した結果、結論部(rhs)を「放銃」とするルールは得られなかった。そもそも放銃になるデータが少なくて無理矢理7月のデータを追加して分析している状況である。
支持度を下げて、0.05(5%)で分析した結果、86個のルールが得られた。条件部の事象頻度を図1に示す。
「和了」のときには「順位2」(リーチを打った時点で2着目)なのに対して、「放銃」のときは「順位3」という、謎のルールが見つかった。3着目というのは上にも下にも咎められる辛いポジションなのかもしれない。
他はほとんど「和了」の場合と変わらない結果となっている。先行で副露されたところに両面待ちでリーチをぶつけることが多いのは同じで、それだけでは結果は分からないようだ。
最終的な待ち枚数や向聴数、聴牌巡目などに関しては「放銃」の場合、現時点では現われていない。配牌に関しては、「和了」の場合「面子1」「ドラ0」なのに対し、「放銃」は「面子0」「ドラ1」であった。面子ができていることは向聴数や聴牌速度に関連するだろうし、この辺が和了と放銃を分ける1要素かもしれない。ただし、やはりデータが少ないので今後も継続して調べていきたい。
今後調べたいこと
リーチについて、結論部に「他家和了」を設定した分析を行い、和了、放銃の結果と比較検討する。
参考文献・サイト
秋光淳生(2016)データの分析と知識発見 放送大学教育振興会