U20女子W杯2018準決勝イングランド-日本の感想

前置き

久しぶりに女子ユースの試合を見た。この世代はメディア的には通称ヤングなでしこと呼ばれていて、次のなでしこを担う選手が多くいる。今のメンバーのU17アジア予選(この世代はリトルなでしこと呼ばれる)は少し見ていて、その時と主力の選手はほぼ変わらない様子だった。

 

FIFAの今大会の短いハイライト動画をすべて見てみたが、日本とスペインが圧倒的に力があると感じる。フランスも準決勝まで勝ちあがったけど、開催国ということもあってか、若干審判が味方しているようにも感じる(笑)。

 

20歳の壁とか言われて、欧米各国はこの世代でフィジカルトレーニングの成果が出始め、日本は体格的に劣勢に立たされることが増えるという。実際、U20W杯の最高成績は3位である。それでも十分だとは思うが、U17は優勝経験があることを考えると、この辺から勝てなくなってくるのかなと漠然と思う。

 

しかし、ハイライトを見ている感じでは準々決勝で勝ったドイツや、今回対戦したイングランドは絞れている感じもないし、トップスピードやまともなコンタクトでは分が悪いけど、そんなに負けてる印象もない。育成が上手くいっている証拠なのかもしれない。

 

試合

ということで、試合の方も立ち上がりこそピンチを招いたシーンはあったが、徐々に日本がボールを支配し始めて、自分たちの時間帯に2点取って試合を優位に進めた。足元の技術に大きく差があるなと感じる。例えばイングランドの選手はドリブルの最初の持ち出しでヒヤっとするような位置にボールを置いたりする。

 

2失点したイングランドだが、ラインは高く保つものの前からプレスするわけでもなく日本には余裕があった。追ってもかわされるだけと感じていたのかもしれない。日本もあまりリスクを冒さず、守備を第一に考えながら時間を進めた。

 

なんだかあっさりと史上最高成績を確定させた感じもする日本だが、決勝の相手はグループステージで唯一負けているスペイン。お互いに似ている感じもする両チームだが、スペインは組織的な守備が堅いので、日本の正確な技術とコンビネーションで得点を狙ってほしい。

 

ハイライト動画

※リンク先から視聴可能です(YouTubeで見る)

グループステージ スペイン-日本

 

アメリカ-日本

 

日本-パラグアイ

 

準々決勝 ドイツ-日本

 

準決勝 イングランド-日本