サッカー日本代表コスタリカ戦の感想

2018年9月11日に行われたコスタリカ戦について。ロシアW杯での激闘を終え、2022カタールW杯へ向けた森保新体制の初陣。若い選手を積極的に起用するという事前の話の通り、たしかに新戦力が多かったが、意外とベテランの選手もいて、結局のところバランスよく構成されてるなという印象。

 

堂安、中島、浅野、室屋、植田など、世界と伍して1vs1でも勝てるくらい高い個の質を持った選手が多く選ばれていたと思う。ダイレクトプレーも多く、南野、遠藤が個性的な選手たちをうまく調和させていた。稚拙な表現だが、かなりいい感じのサッカーができていたと思う。

 

ハリルホジッチ西野監督と変遷してきたけれども、森保監督になってもベース自体は大きく変わってないと思う。コンパクトに保って複数人でプレスかけて、球際厳しくいって、奪ったら速く攻めて、ダイレクトやコンビネーションで崩していく。そこに個々の選手の強みを組み込んでいく。監督や選手が変わっても変わらないもの、すなわちそれが日本らしさである。

 

監督がどういうサッカーをしたいか、見せたいかということも分かり易さの上では大切かもしれないが、現状いる限られた選手のパフォーマンスを最大限に引き出し、サッカーにおいて必要なことを着実に実行していくこともまた大切である。

 

親善試合ということもあるかもしれないが、それでも新監督の初陣で代表経験の少ない選手たちが伸び伸びとプレーしていた姿は印象的だった。チームの雰囲気にポジティブなエネルギーも感じられた。

 

 

これからどんどん新しい選手が召集され、競争も激しくなり、チームのバランスを維持していくことが難しくなってくる。選手が入れ替わってもチーム力を維持していけるかは1つ注目したい。

 

また、本当にプレッシャーがかかる試合も経験していくことになる。そのために、できればアウェイでの強豪国との試合を多くこなすなど、気持ちよくプレーできない試合を多く経験してほしいと思う。

 

このチームの中心となるリオ五輪世代はアジア予選で非常に厳しい試合を勝ち抜いた。若いうちから欧州で活躍している選手もいる。年齢と経験値は必ずしも比例しないが、新チームとしての経験を積んでいってほしい。